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【Class no.49】

冬の夜カフェ、灯りと影の時間

冬の夜、空間時間が CAFE Kiitos で開催する

一夜限りの小さな灯りのインスタレーション

冬の足音が聞こえてきて人々が厚着をしだす頃、それはとある金曜の夜に開催されていた。
空間演出チーム「空間時間(クウカンジカン)」が、CAFE Kiitosの夜カフェ営業を、一夜限りの灯りと影の空間に演出するというインスタレーション・イベントである。

インスタレーションとは、展示空間を含めて全体を作品とし、その「場」にいて体験できる芸術作品のこと。

とは言え、アートとして難しくとらえるのではなく、いつもとは少し違った特別な雰囲気の中で、夜のカフェを楽しんでもらえばというのが今回の趣旨だそう。

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場所: カフェ キートス

日時: 12/7(金)18:00〜20:30

料金: 入場無料 (1オーダー制)

【企画・演出】空間時間

【協⼒】イエノコモノ【共催】なこそ⼤学

今回の企画・演出の「空間時間」とは、

2011年より活動開始。”空間と人をつなぐ”がコンセプト。建築・空間・風景のまだ見たことがない新しい魅力を発見できるようなイベントを企画しており、空間と人をつなぐイベント企画・運営し写真撮影、動画撮影も行っている。

これまで公共施設や大学でのイベント、有形文化財などでも空間演出をしてきた。

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↑実践女子大学日野キャンパスでのライトアップイベントの様子。

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↑東京都指定有形文化財でもある自由学園明日館でのライブ空間演出の様子。

では、今回のカフェキートスでの様子をのぞいていく。

 

「灯りと影の時間」という名のとおり、影の出方などを注意深く調整していた。

ぼわぁっとともる灯り(あかり)とそれに呼応するかのように現れるやさしい影。
 

普段われわれは、これは灯り、これは影、といちいち意識しないもの。
今回だって、カフェでお茶して過ごしていてこの風景を見つめていても、そんな風に認識はしないだろう。

ただ、その灯りと影の辺りに流れる空気感、風、雰囲気に心地よさを感じリラックスする。

 

筆者もこの、毛布にでも包まれているような心地よさに完全にノックアウトされてしまった。

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雲のようなライトもまたやさしい気持ちにさせてくれる。一つ一つ綿で包まれていて、形が違うのも愛嬌があってかわいらしい。

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演出に使われた、古道具類は今回のイベントの【協力】にもなっているイエノコモノのもの。
「古い、に価値を」をコンセプトに東京で古道具の販売を展開しているアンティークショップだ。

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夜の帳がおりると、店内は今までと違った顔を見せる。

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↓イエノコモノでは事前に呼びかけていた、FBからの参加予約で来場者へのプレゼント特典も。ここから好きなお猪口を一個選んでもらう。選ぶのが楽しい。

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あっという間に時間が経ち、終わりの時間になってしまったが、終始雲の上にいるかのような浮遊感と心地よさ。もし次回があるならぜひこの空間を体験してみてほしい。

Photo & Text /Chou NAKAOKA